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Web版ハンダ付け教室 チャレンジシリーズキット「キハE130」を作る

<第2回> カツミ営業部の森です。 引き続き2回目もご覧頂き、誠にありがとうございます。
1回目は工具の紹介で終わってしまい、それだけでは「ハンダ付けにチャレンジしてみよう!」って気にはなりませんよねぇ…。
今回は、「ハンダ付けは、こうヤルのだ!!」みたいな回です。


6.板を重ねる⇒フラックスを塗る

それでは、ハンダ付けを始めます。真鍮板2枚を貼り合わせます。
当然ですが、重なる部分が「のりしろ」です。
接着剤の代わりにハンダで貼り付けますので、まず、この「のりしろ」に「フラックス」を「割り箸」で塗ります。なかには「筆」で塗る方もいるようですが、勿体ないので「割り箸」で塗ります(「割り箸」も貴重な資源ではありますが…)。
初めは、どの位塗れば良いのか分からないはずです。とりあえず、適量感が掴めるまでは多めで構いません。
言い忘れてました!1回目の「塩化亜鉛溶液」の紹介で、ステンレス用には「塩素」が入っている~と言いましたが、「塩酸」の間違いです。ウチに帰ったら、マスクを漂白しなきゃ…と思っていたもので、つい「塩素」とキーボードを叩いてしまいました。

7.ハンダを吸わせる

では、「コテ」を握って下さい。まずは、コテ先にハンダを吸わせます。
イメージ的に、『習字』を思い出して下さい。「コテ」が「筆」で、「ハンダ」が「墨汁」です。
コテ先をハンダに乗せると、ハンダが溶けて(液状となり)コテ先に吸い上げられます。
ハンダの吸い上げが今一つの時は、コテ先をフラックスに漬けて下さい。「ジュっ!」と先っぽだけを一瞬です。おもしろがって、「ジュ~~~っ」と長らく漬ける人がいますが、後で大変な事になります。コテ先が真っ黒に焦げて、ボロボロになってしまうのです。
よく、「すぐにコテ先がボロボロになってしまうんですけど…」と質問を受けます。答えは一つ。コテ先をフラックスに漬け過ぎです。漬ける時間もさることながら、回数が多くてもコテ先は焦げてしまいます。
少しでも先っぽが焦げて来たら、虫歯の治療と同じで、早めに削り取ってしまって下さい。

8.コテを当てる

続いて、コテ先を対象物(真鍮板)に当てがいます。
この時気を付けて欲しいのが、下の真鍮板と上の真鍮板両方同時にコテ先が当たるようにして下さい。
どちらか一方が温まっていないと、液状のハンダか冷めて固まってしまい、奥まで流れて行かないからです。。
コテ先を当てたら、すぐには動かさないで下さい。心のなかで、「1・2・3」と数えてから(真鍮板が十分に温まったら)、奥から手前へゆっくりと「コテ」を引いて行って下さい。
この時、出来るだけコテを寝かせて下さい。コテを立てると、コテ先が「線」でしか真鍮板に当たりません。「コテ」を寝かせることによりコテ先全体が真鍮板に近づき「面」で温めることが出来、ハンダが素早く・広く流れてくれます。これがハンダを上手に流す『コツ』です。

9.流れているかな?

さて、ハンダはきれいに流れたでしょうか?貼り合わせた真鍮板を無理やり剥がしてみます(結構力を要します)。ほらっ、この通り。重なり合い、フラックスが塗られた所が十分に温まれば、ハンダは勝手に流れて行ってくれます。
ここまで来るとお解り頂けると思いますが、「ハンダ付け」は「瞬間接着剤」より早く接着が出来ます。間違って着けてしまっても、温めてハンダを溶かせば、外すことも出来ます。
さぁ!次回は「実践編」。車体工作に入りますよ。お楽しみに~。

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